行ってきた、バガン
バガンはエーヤワディー河の東岸に位置している小さな町です。ミャンマーの歴史的な遺跡群があり、その昔ミャンマーの文化が栄えた所でもあります。
バガンではどちらを向いても遺跡ばかり、まるで遺跡に囲まれているようです。中には上に登れる寺院があり、そこから見渡す限りの遺跡を望むこともできます。
遺跡だけではありません。雨季には緑で乾季には茶色くなる畑、そしてずっと続く細い道とそこを走っていく馬車。人と自然と遺跡が調和した世界がバガンにはあります。
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気球から見えたバガンの遺跡群
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何よりきれいのがサンライズとサンセットです。数知れない遺跡から浮かび、そして沈んでいく太陽は、バガンでしか見ることのできない素晴らしい光景です。でも、いつでも見られるわけではありません。乾季でも見られないことがありますし、雨季でも素晴らしい姿を見せることがあります。だからこそ、その姿を見ることができた時は素晴らしい思い出になるのだと思います。
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バガンの日の出 (素敵なサンライズでした!)
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バガンはミャンマーの乾燥地帯にあるので、雨季でもそれほど雨が多くありません。太陽を見ることのできるチャンスもヤンゴンより多くなります。
そして、雨季には雨季の楽しみがあります。もし雲の間から日の出を見ることができたら、それは乾季には見れない印象的な光景です。また、乾季には埃をかぶったたくさんの寺院が雨に洗われ、鮮やかな姿を見せます。緑色に変わったブッシュと鮮やかになった寺院はまるで自然が描いた絵のようです。
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バガンの有名なダマヤンジー寺院と馬車
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都会は都会なりにきれいですが、バガンは都会とは全く違う雰囲気です。信号もない、渋滞もない、クラクションもほとんど聞こえない、のんびりとした環境です。走っているのは自転車や馬車ばかり、特に道路の上を走る馬のひづめの音のリズム、ああ、これがバガンです!!
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死火山のポッパ山
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バガンから一歩足を伸ばせばポッパ山です。ポッパ山は昔は活動が盛んな火山でしたが、今では活動が止まって長い期間が経ちます。緑に囲まれているポッパ山、何段もの急な階段を登って頂上に着くと、とても涼しくて気持ちもすっきりします。ポッパ山の階段には猿もたくさんいるので、食べ物などを持って登るときにはご注意を!!!
バガンからポッパ山へ行く途中、シュロの木の樹液で作られたお酒やヤシ砂糖の作り方などを見学できる家内工業の作業場があり、とても面白いです。また、油の作り方も見学できます。挽き臼の中に豆(ピーナツ)を入れ、それを牛に回させて油を作り出します。ピーナツ油、ゴマ油、パーム油などの種類がありますが、ミャンマーでは主にピーナツ油を食用にしてます。
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足踏み臼
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そして、バガンへ行ったときの忘れられないものの中に食事がありました。「 Queen 」 というレストレンで、そこで食べた宮廷料理がとても美味しかったです。いろいろなおかずの中私はエビを注文しました!ああ、今日私は贅沢な気分になりました。 メインディッシュのエビだけでなく、副菜もたくさん出てきて、どれでも美味しくて幸せな食事でした!!ちなみに、宮廷料理はミャンマー語ではダウンラン( Daung-Lan )といいます。その昔、ミャンマーでは食卓に置いた大きなお盆をお皿として使い、これを家族のみんなで囲んで食べていました。
今ではこうした宮廷料理がミャンマーの伝統的な食事としてダウンランのセットメニューになりましたが、昔のように大勢で食べるスタイルではなく、一人で食べられるサイズのお盆で出てきます。
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Daung-Lan (宮廷料理)
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初めてバガンに行った時を思い出します。自分の国にこんな素晴らしいところがあるのに感激し、みんなに自慢したい気分でした。
ひとつ残念なのは、昔はほとんどの寺院に登ることができましたが、今では登れる寺院が非常に少なくなりました。登るのは危険だからとか、遺跡に悪い影響を与えるとか、様々な理由で文化省から禁止されました。
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Bule Thi 寺院 (Buledi)
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文化財の保護についての知識について私はあまり知りませんが、より良い技術で正しくバガンの遺跡を保護してほしいと思います。
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by ラインラインウェ |
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2015年5月23日 記 |
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