アラカン(ヤカイン)州への旅
(ミャウー遺跡)
12月11日 エアマンダレー便(午後2:45)でヤカイン州の州都であるシットウェへ行ってきました。シットウェのノブルホテルで一泊。なかなかいいホテルでした。でも、ひとつだけ問題が。部屋の番号は 301 だっので「3階」だと思ったら「5階」まであがることになりました。日本での「一階」は ミャンマーでは Ground floor で、それはl階。ノブルホテルは下から Ground floor 、食堂、その上から1階、2階、3階、… なるほどね。ビルは9階まであるようで、足に自身がある方にはノブルホテルをお勧めしたいです。お部屋で荷物を降ろしてちょっとシットウェを一周。
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シットウェのノブルホテル(Noble Hotel) |
ホテルの近くには時計台。運転手さんによると、1883年ヤカイン州がイギリスに支配されていたときの話です。政府が、街に時計台か橋のどちらを作ろうとシットウェの市民に言いました。シットウェの市民は、自分たちは時間を守るし、時間を大事に思っているから時計台にしたいと返事したそうです。そうした逸話のある時計台をあとに、有名なビューポイントを訪れました。そこから眺めた海は本当に素晴らしかったです。涼しい風は、一日の疲れやツアーガイドの仕事に慣れてない私の不安などを取り去ってくれました。今でも、海辺からヤカイン州の夕日を思い出します。
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乾燥している魚 |
それから、ピーロンチャンターパゴダへ行きました。300年代の後半ごろに作られたという仏像がありました。でも、目立たないところに置かれているので誰にも気づかれてないのが残念なことでした。ピーロンチャンターパゴダの手前にはエーゼディ(パゴダ)がありました。そこはパゴダと言うより、厄払いのための特別なところのようです。仏像と曜日毎の動物の像などがきちんと整えられていました。それらを見て回っているうちに空が暗くなり始めました。観光は一休みし、晩ご飯に行きました。運転手さんに 教えてもらった2ヵ所のレストランのうち、新鮮な魚介が出るというキスパナディにしました。教えてもらったとおり美味しかったし、サービスもよかったです。人気メニュ−は Fried Fish Stick です。店を取り仕切っている人(店長かな?)に任せれば、美味しい料理が出てきます。でも、ちょっと高かったです。
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乾燥した魚、そして干しえび |
次の朝、6時半にノブルホテルを出ました。シットウェの有名な魚の市場をちょっと見物しました。名前の分からない、見たことのない魚がいっぱい見られました。舟から川辺まで水の中を、12月の早朝の寒さを気にせず歩いて魚を運んでいる人々の姿も目に入ってきました。驚いたことは、働いている人はヤカイン族よりインド人が多かったことです。30分ほど見て回ってボート乗り場に行きました。ミャウーまでボートで渡るからです。向こうまで予約しておいたチャーターボートで行きました。事前の手配なしで、行けばすぐボートが借りられるかどうかは分かりません。川はキスパナディという名前で、シットウェで晩ご飯を食べたレストランの名前と一緒でした。
ボートは下りか上りによって5〜6時間かかりします。ヤカイン州でも米が作られて、田畑が川沿いに 見えました。昼12時ごろミャウーの港に着きました。パッケージツアーだったので、ボート乗り場までレンタカー会社のジープが迎えに来てくれていました。昼ごはんはダウンタウンのピェワと言うお店で食べました。ミャウーではレストランはほとんどないそうで、ホテルのレストランも高いようです。
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ドッカンティン寺院 |
ミャウーではナワラットホテルで泊まりました。有名なシッタウンパゴダ、アンドゥティンパゴダ、ドッカンティンパゴダなどの近くにあります。ホテルから5分ぐらい歩いて行くところにアンドゥティンパゴダがあって、そのパゴダの手前に丘があります。その丘から見えた夕日は何回見ても飽きることがないほど素晴らしかったです。そこへはぜひ行ってみてほしいです。朝日で空が輝くとき、その丘から見える空も本当に綺麗でした。朝は家々でご飯を炊く煙が空中に浮かび、その向こうに山々、ココナツの木、パゴダなどがかすんで見えます。夢の中の町のようでした。朝日と夕日の写真が撮りたい人にはぜひお勧めします。
その丘を下りて2分ぐらい歩くとシッタウンパゴダが見えてきます。パゴダの中は迷路みたいでした。入域料5ドルはそのパゴダで払うことになっています。アンドゥティンパゴダの中にも小道があります。分かりづらいので気をつけて見つけて下さい。中にはたくさんの仏像が並んでいます。でも、内部は何も見えないほど暗いので、懐中電灯を忘れないで下さい。もう一つお勧めしたいのは町からちょっと離れている所にあるコータウンパゴダです。シッタウンパゴダを建立した王様の息子によってできたと言われています。
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ドッカンティン寺院 |
その息子は占い師に、もう6ヵ月しか生きられないと告げられました。しかし、厄払いとして6ヵ月でパゴダを完全に建てることができたら何とかもう少し生きられると言われ、そのパゴダを建立することになったそうです。そうした話から、コータウンパゴダは6ヵ月で建てられたが丈夫にはできてないと言われています。その話のように、コータウンパゴダはつぶれているところがたくさんありました。そのパゴダから5分ぐらい歩いて行くところにピシタウンという丘があり、その丘には5つの大仏が見えます。四方に顔を向けている4つの大仏の上に1つの大仏があります。その丘からさっきのコータウンパゴダの方を眺めると、ここまで来たかいがあったと、きっと感じるでしょう。乾季に行くと、野菜の畑まで見えます。
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コータウンパゴダ |
もう1つのお勧めはナワラットホテルの左側へ1〜2分歩くと見えるシンミャワー山です。山の上から見える朝日は素晴らしいです。満月の次の朝ならお月さんまで同時に見えます。でも、早起きの苦手な方には勧めしません。朝5時半ごろから山に上って見ないとあの素晴らしい景色が見られないからです。その他に行ってきた有名な所はシュエタウン(山)、ハリタウン(山)、ヤタナマンアウンパゴダ、ジナマンアウンパゴダ、ロカマンアウンパゴダなどです。ミャウーから30分間車で行く所にあるティンチッタウン(山)は上に着くまで30分間歩いて行かなければなりません。
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シッタウンパゴダ (2004年の写真です) |
でも、30分歩かなければいけないのは、お祭りがあるときだけです。普段は車でも上れるそうです。お祭りは12月ごろの満月の日から3日間行われます。山の上にパゴダと仏像があります。そこから1時間半車に乗れば、チャウトーという町に着きます。そこには、ミャンマー人たちが大事に思っているマハムニ大仏があります。ミャンマー人と外国人の好みは違うこともありますし、道が凸凹なので車もがたがただし、往復4時間が惜しいという方にはお勧めしません。
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ミャウーの有名なマハムニ大仏 |
私の訪れたミャウー、居心地のいいところでした。現地の人々も明るくてやさしい人ばかりでした。ヤンゴンやマンダレーなどで見るパゴダや仏像とはひと味違います。みなさん一度は行ってみてほしいです。時間の無駄遣いには絶対ならないと思います。
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by Kyi May Lwin |
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2008年12月31日 |
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