今日のミャンマー

サイクロンから1ヶ月半すぎて、、、6月21日にこのブログを久しぶりに書いている。6月2日から新学期が始まり。
ヤンゴンは一応平静に戻っているかのよう。昨晩10学年の試験の合格発表があり、私の周りのスタッフの妹他弟など合否が判明し、悲喜こもごもざわついている。この試験に合格しないとまず大学に行けない。人生の分かれ目の試験。10年くらい受け続けて合格できない人もいる。
サイクロン直後、一夜にして景観が全く変わってしまったヤンゴン。緑の木々に包まれていた市内の3分1の樹木が根こそぎ倒され、かろうじて倒壊を免れた木々も、幹は裂け枝は折れ、多くの横倒しになった大木が道路をふさいでいた。今はその木々もきれいに片付けられ、アパートの吹き飛んだトタン屋根なども、新しいトタンを葺いて、あちこちで屋根が銀色に太陽光をはね返している。
日本のニュースでも中国四川省の地震ニュースに隠れて、ほとんど報道されなくなっている。TVニュースは映像がなければ、ニュース番組として成り立たない。ジャーナリストの入国を厳しく制限しているこの国では、取材も報道も難しい。
G&Gのマ・カインとピョーウェも救援活動に忙しく、ブログの更新が全くおざなりになっている。ピョーウェは、一般市民の青年団のようなグループに所属し、今も救援活動を精力的に行っている。 小船でしかいけない地区など、なかなか救援が行われていない地区などにも行き、今は今後の農作業に必要な、作付けのための籾や肥料、工作機械などの支援をしている。私も日本から預かってきた義援金や自前の費用で、スタッフたちと4回ほど救援に行ってきた。
多くのミャンマー人たちが、自国民を救うために立ち上がり、多くの支援物資を集め自分たちで現地まで運ぶ作業をやっている姿を見て。この国にまだまだ微かだけれども力強い「希望」があることを肌で感じた。