カミィ・チン族の織物

カミィ・チン族の織物
カミィ・チン族の織物
チン族も細かく区分すると数種類の部族に分かれます。そのうちの1つカミィ・チン族の村に「織物」を求めて3ヶ村行ってきました。
場所は、ヤカイン州です。普通 チン族はチン州の山岳地帯に住んでいますが、ヤカインの山岳地帯に移り住んできたチン族の人々や、平地に降りてきた人々もいます。その中でもカミィ・チン族の織物が緻密で美しいと聞いていました。実際に織っている村を訪ねて、その美しさに驚きました。残念なことに染料は自然のものではありませんでしたが、昔ながらの腰機(こしばた)で、1日に数センチしか織れないそうです。


織り手の女性の頭の中に数種類のパターンが入っているそうです。ご一緒した布の専門の先生によると、日本で云う人間国宝のワザだそうです。表は複雑で緻密な幾何学模様、しかし、裏は無地です。本当に驚くべき業です。又、村全体も清潔でゴミも無く綺麗な村です。これは同行の先生が言ってあったことですが。ヤカイン州全体からして本当に清潔で美しい処で、ヤンゴンなどに比べると信じられないくらい清潔な村や町です。そして、良い織り手のいる家は、庭や家を見たら直ぐ分かると言われていました。家や庭が整然と掃除や手入れが行き届いている家は、その家の女性が織る布地も整然と緻密に織られているということでした。含蓄のある話でした。

「カミィ・チン族の織物」への4件のフィードバック

  1. AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US; rv:1.8.0.11) Gecko/20070312 Firefox/1.5.0.11
    ここは誰でも普通に行けるんでしょうか。

  2. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    ヤカインのミヤウから西北にあるジャウドーは、許可が必要と言われ今回行きませんでした。チン州のチン族の村は許可が必要だと聞いています。しかし、ヤカイン州に点在するチン族の村は、特別な許可は要りません。
    ただし、案内人(チン語やヤカイン語が分かる人が必要だと思います)はいないと、ほとんどの村がレーミョー河
    を渡っていってきました。
    又 織物は専門家が見ないと、どれがいい製品かなかなか見極めが難しいようです。因みに、写真の織物、先生から2級品と後で言われました。1級と2級の区別も付かない私でした。
    又チン族の若い織り手で、伝統的でない色使いなどして、本人は斬新なつもりなのでしょうが、返って中途半端な製品を織っている人もいました。

  3. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)
    チン族の織物たいへん興味があります。
    いくつか質問させてください。
    若い人が織っているようですが、これは収入を得るために織り技術を習ったのですか?
    それとも、伝統的に技術は受け継がれるものなのですか?
    写真では、かなり伝統柄と異なる上、他からの影響も感じられますが、この村はどのような位置にあるのでしょうか?
    バンコクでチン族の古い織物を手に入れました。
    緻密ながらと技術に驚いています。

  4. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    若い娘さんは仕事としてやっているのだと思います。
    伝統 とか専門的な話は分かりませんが、この織り方は相当古くからのもので他からの影響は受けていません。
    チン族が何種類もあることはご存知ですか? これはカミィチン族です。 織りり方も独特です。
    いろいろ7ヶ村くらい同行の先生は行きましたが、私は3つの村に同行しました。
    ヤカインの近郊と、ミヤウの街の一角にも村民がある程度固まって住んでいました。
    他の村では「人間ジャガード織り」等日本では江戸時代に廃れた織り方をしていた村もあったそうです。そこへは私は残念ながら同行していません。
    先生は11月にも今度はチン州のチン族を取材されるそうですが、私は同行しません。

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