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生まれたときにできた運勢を見て将来に幸運か、不幸運か、何ができるのだろうかを鑑定できるように「ザーター」と呼ばれるものを作ります。「ザーター」というのは「出生票」と同じと言えますが、貝多羅に生まれた時間・星座・曜日を配当刻書したものです。
刻書する葉がオウギヤシの葉を使用しているのも多いです。オウギヤシの木に捨てる部分がないほど、全部が役に立っています。また、長年、生きられる木ですので、ザーターを作る時はその葉を使っています。
刻書した内容は生年月日のほかで「マハーボッ」も掲載され、特に生まれた子が立派な人間、健康的で長生きするように祈りを書いているのはほとんどです。刻書するのは45分間ぐらいかかります。鑑定もされる場合はもっと時間がかかります。
ザーターことについて昔の諺には“落雷されてもオウギヤシで隠せる”と言う話ががあります。落雷されるという不幸運なことでも、オウギヤシに刻書したザーターの通り鑑定して防げますとの意味です。
今の時代にはコンピューターで出生票を作っていますので、伝統的な習慣がなくなってきそうですが、マンダレーにはまだその習慣が引き続いているようです。