シンビューブウェ(得度式)に招かれて(1)


霊山 タウンカラッ ポパー山の中の信仰を集める山である。火山の噴火で吹き飛んできた山と言われている。37体あるナッ神信仰の総本山と言われている
ミャンマーの中央乾燥地帯に位置する遺跡の都市パガン。その近くにポッパー山(霊山)がある。
今回私が得度式に招かれて行ったジョーピンタ村は、そのポッパー山から車で1時間の、人口1000人弱の村である。多くの若者がマレーシアに出稼ぎに行ったり、ヤンゴンやその近郊の都市に働きに出ている人も多いので、実際の村の人口はもっと少ないと思える。
村の経済は、それら村から出て働いている人達の送金と、乾燥地帯で降雨量が少なく米作は全く無いが、ゴマやピーナツ、そして椰子の実で作るタニイェといわれる甘い菓子が、近くの町のジャッパタン・タニイェとして出荷されている。
まず得度式とは何ぞや? ミャンマー語でシンビューブウェといわれている。ブウェとは祭りを意味する。男の子が7,8歳くらいになると、髪の毛をそり寺の見習い沙弥(しゃみ)として、十戒を守りだいたい1週間程度仏門に帰依する。早い話が子供の出家である。

シュンビューブウェ 男の子が前列 女の子は後列。あくまでもシュンビューブウェは、男の子が主役。女の子は、お寺に行かないが、ミャンマーの宗教は、仏をナッ神がサポートするという構図があるので、女の子はナッタミー(女神)の扮装で、シンビューブウェに参加している。
しかし、日本の七五三的な意味合いもある。 仏陀が修行に入る前は、苦労知らずの王子であった事を受けて、沙弥になる前に、王子様の衣装をつけ盛大に着飾ってお祝いする儀式を、シンビューブウェ(得度式)と言う。
親達も、この仏に息子を献上する事によって、より大きな功徳を受けるといわれている。そして立派な得度式を行う事が、立派な親の義務とされている。

「シンビューブウェ(得度式)に招かれて(1)」への1件のフィードバック

  1. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0)
    下の写真の白い王子の衣装を着た子が、今回の主役
    村長の孫。 成績はいいが乱暴で学校では、番長だとか、 終始 ぶすっとしていて笑顔が無かった。
    ちょっといや~な ガキだった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です