アカデミー賞あれこれ

ミャンマーアカデミー賞授賞式
2005年度のアカデミー賞授賞式が、3月5日ネーピード(旧ピンマナ)で開催されました。3ヶ月くらい開催が遅れてしまいました。アカデミー賞は、毎年前年度公開された劇場用映画が、2005年製作のものが2006年の受賞対象になります。それが2007年まで延期になりました。
本場アメリカと同じく、さまざまな部門があります。撮影賞、録音・音響賞、音楽賞、脚本賞、監督賞等などです。今年の作品賞は、大型時代劇の「チャンシーミン」で、最優秀主演男優賞もこの作品の主演のルーミンでした。


彼は3年位前に念願のアカデミー主演賞が取れて、これで名実共にトップ俳優なったわけですが、アカデミー賞を取るとポスターや映画のタイトルロールに、名前の前にアカデミー・ルーミンと発表されます。また2回以上獲得するとまた呼び名が変わって、タッシン・アカデミー・ルーミンになります。
男優の助演男優賞は、全くの新人の俳優のチャンターチーソーでした。誰も彼の名前を知りませんでした。助演女優賞は、これも2回目のミヤケティーアウンです。女医さんから知恵遅れの役など何でも出来る女優さんです。主演女優賞は、3度目に輝いたトンエンドラボウでした。美人ではないけれども、歌手としても数々のヒット曲を持つ、個性的で実力の有る女優さんです。
私は勝手にミャンマーのジャンヌー・モローと言っています。サスペンス仕立てのストーリーの中で、恐怖で精神を犯されてゆく女性の役を、極力抑えながらも迫真の演技で賞を獲得しました。
今回特筆すべきことは、音楽賞を受賞したキンマウンチーが、大勢のカメラマンや受賞を祝う人々に囲まれて、恩師にガドーをしたことでしょうか。これは見る目には、床にぬかずいて恩師を拝む形を取ります。一見土下座に近い形です。10年授賞式を見てきましたが、ガドーをしたのは彼が初めてでした。
また、ルーミンは3,4年前まで、トップ男優のドゥエー、No2のルインモウにはかなわずいつも3番手でしたが、今回の受賞で作品賞と男優賞のW受賞で、合計3個のアカデミー賞、3回主演男優賞のルインモウに並びました。1997年から2005年くらいまで人気でトップ男優だったドゥエーは、アカデミー賞に限っていえば1回だけの受賞で、賞と人気はあまり関係が無いようですが、ドゥエーのファンの人達は、「ドゥエーは非常に演技力も高いので」納得出来ないといつ
もこぼしています。
終わってしまえば、ネーピードウで始めて開催されアカデミー賞の授賞式。、スターたちも大勢ヤンゴンから出かけて行って、宿舎などは足りたのか? また大挙してヤンゴンに何時間もかけて戻らなければならないスター達、大変な式典だったと思う。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です