500年の眠りから覚めた小さき仏様

500年の眠りから覚めた小さき仏様
500年の眠りから覚めた小さき仏様""
ヤカン州ミヤウの旅も最後の日の事です。早朝5時半よりカメラを持ってナラワホテルの裏手を散策しておりました。タイルの写真はラウンパンピャウ ゼーティ (1525年)です。ゼーティとパゴダはほぼ同意語です。パゴダの周りの塀(へい)にタイルが使われていて、青、黄色、白などバガンでも見られない様式です。
このパゴダの直ぐ前にはシュエジョーテェイン・ゼーティ(1471年)と左右に子供のパゴダを従えたようなやはりヤカイン独特のパゴダがあります。ラウンパンピャウ・ゼーティの隣には、修復されていないトゥーパヨン・ゼーティ(1491年)が古風な姿で小雨に打たれています。


傘を差しながらの写真撮影も終えて、ホテルに戻ろうとしていると、子供連れの女性が、道端の水溜りで何かを洗っていました。そして私のほうにその小さな物をつまんで差し出しました。手にとって見ると小さな小さな仏像です。続けて女性が言うには「子供がトゥーパヨン・ゼーティの塀のところで、キノコを採っていて見つけた」と話してきました。子供は白っぽいキノコを袋いっぱい摘んでいました。
ポケットにあった金で譲ってもらったのですが、雨で土中に埋もれていたのが出てきたのかもしれません。石で出来ています。ヤンゴンに戻って専門家に見せたら、「かなり古いものです。」との事で、このパゴダの建立と一緒であれば、500年の眠りから覚めた小さな小さな仏様です。
大事にしたいと思います。

「500年の眠りから覚めた小さき仏様」への2件のフィードバック

  1. AGENT: Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; en-US; rv:1.8.1.4) Gecko/20070515 Firefox/2.0.0.4
    ゼーティとパゴダはほぼ同意語だそうですが、パヤーとか言うのはどうなんですか。ここが違う、と言う事は出来ますか。
    その石の仏像は本物ですか。良く、古いものに似せて金儲けする輩が多いので。ミャンマーの田舎ではそういう人は居ないのでしょうか。

  2. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    paya ミャンマー語です。パゴダは英語や日本語の表現です。
    Payaは、意味としては「パゴダ、お釈迦様のこと」
    観光客も来ないような場所ですし、
    鑑定してくれた先生の弁によれば、偽物はこんな小さいものですと同じトーンなんだそうです。これは長らく壁かどこかに塗りこめてあったらしく、後ろの色が何百年という問時間の間にうっすらと変色しています。
    又偽物ですと同じものが他でもたくさん見受けられます。
    タイ、バンコクと違いまだニセ骨董の被害は聞いたことがありません。
    真贋はともかく、兎に角可愛いので愛でております。

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