ミンター(男役者)

ミャンマーの芝居のミンター
ミャンマーの芝居のミンター
ミンターは本来 王子さまの意味である。映画スターをヨッシン・ミンターという。
まぎれも無く日本で言う大衆演劇の世界である。午後9時半くらいから始まり、ミンターの踊りやステージが始まるのは午前3時頃、終わるのは明け方の5時に近い。演じるほうも見るほうも体力と根性がいる。9年前にマウンチャンターというミンターのザップエを見たっきり、久しぶりのザップエである。


ステージの手前のゴザ席。隣の太ったお姉ちゃんが、ずいぶんはみ出して座っているので、我々4人が座れないので注意しても逆にドンと座ってしまう、こちらの席は狭くなる。こっちも足で大きなおシリを押し出してやった。(笑い)すると怖い顔してにらんできたので、我々の番号が書いてある上に座っていたので、はっきり番号札見うせてこの番号のゴザの上にのらないでくれと言ってやった。
その後このミンター・モウミンの「追っかけ」をやっているという日本女性がやって来た。彼女達は3名はそのブタ姉ちゃんの前の席。これも境界性からオーバーしてブタ姉ちゃんが食べ物を入れた籠を2つも置いている、、、開幕前に、あちこちで席の件で揉め事が起こっている。1つはゴザ席が4人座れると言うにはあまりに狭いのだ。またみんなが何かしの食べ物や荷物があるので、隣にはみ出たりで、何処でもいろいろいる席争いが続いていた。
しかし、一旦舞台が始まると、みんなもそれどころではない。華やかなステージに魅了され、明け方にはゴザの境界線など無視して寝そべっている人、帰った人、ぼりぼり何か食ってる人。これがミャンマーの大衆演劇の現場なのだ。
モウミンは、最高のミンターと聞いていた。しかし、前半部の現代風のステージロックなどのほうが数段良かった。厚化粧したミンターのときより、素顔の方が魅力があるというか、ちょっと爬虫類ぽい眼差し、妖しい危険な魅力に満ちている。
ヤンゴン在住の日本女性3名が「追っかけ」をやっているのも頷ける。この日あった日本女性は、ここ1ヶ月に6回見に来ているそうで。朝まで徹夜のザップエを見て、仕事も休まずに行っているとか、、、すごい根性だ。私などは、この日ステージを朝まで見て2日間くらい体がふらふらしていた。
ミンター・モーミンの経歴もよく知らないが、自分のことをステージでこれもかなり堂々と、聞き方によっては自画自賛もあるのだが、話していた。お兄さんもミンターのようだ。そしてロックの曲など作詞作曲も出来るので、いろんな歌手に楽曲を提供していること。それからこの公演が終えると一旦芸能界を休むと言っていた。
友人が持ってきたジャーナルの芸能欄にも、彼が芸能活動やめて、ダウェー(南の方にある大きな町)でモーテル、それとタクシーの事業にも乗り出すなどの記事が載っていた。写真1,2はどちらもモウミンです。