10学年の試験

ミャンマーの教育ミャンマーでは10学年の試験でも
本日3月17日月曜日、長かった10学年の試験がようやく終わる。最終日の本日は選択科目なので、「生物」を選んでいた知り合いの子供は15日土曜日に終了していた。出かけようと思い建物から出ると、隣の小中高校の周りは人だらけ、「ああそうか、10学年の試験があっているのだった」と思い出した。
あと1年すると、うちも9学年生がいるので同じ騒ぎなのかと思う。16歳で体験する「人生の分かれ目」である。この10学年が合格しないと、まず大学にゆけない。合格率は毎年25%以下。つまり4に1人の狭き門。さらにその成績で進学できる大学が限定される。この10学年の試験で、人生の指針がほぼ決まってくるのだ。


10学年の試験結果で進路が決まるので、どうしても医者にしたい親は、学生の試験の出来具合を冷静に判断して、途中で試験を病気を理由にキャンセルし、1年間塾や家庭教師で充分な学力をつけた後、次年度の10学年の試験に備える家庭もある。
何しろ医学部への門は全国で600番以上。試験は一発勝負で一生の進路が決められる、それゆえ親御さんも気が気でなく、こんな暑い最中に試験のあっている午前9時から12時まで学校の周りに座り込んで待機しているのだ。
6教科のうち優秀賞をいくつ取れるかというのも、親や塾の先生もちろん学校の先生の関心事である。毎年 全教科6つの「優秀賞」を取る生徒が全国で40人くらいいるそうだ。
隣の家の子が去年10学年の試験で、4教科に「優秀賞」を取ったというので、親戚知人呼んで自宅で盛大なパーティをされた。もちろん隣なので私も参加した。子供より親の喜びようは尋常でないほどだった。大学進学は、1年待たされてその学生も今年から医学部に進学する。