カヤー州ルインコー(ロイコー)3 タウンクウェ・パゴダ

ホーヂィ僧院
ホーヂィ僧院
タウンクウェ・パゴダ
タウンクウェ・パゴダ
岩山にたくさんのパゴダが美しい。""
岩山にたくさんのパゴダが美しい。
タウンクウェ・パゴダについて、何も触れていなかった。多分カヤー州でもっとも有名なパゴダである。ミャンマーの国営テレビで何度か見ていた。
岩山にたくさんのパゴダが美しい。
訪れたのが、ロイコー滞在2日目午前10時くらいだったか、ちょうど逆光線になって、パゴダが美しく撮れなかったのと、前にも述べたが頂上にある大きめのパゴダが筵をかけて修復中であった。
それでも、このパゴダは十分に美しかった。小さな岩山の頂上に小さなパゴダが8,9つ建立され(スミマセン正確に数えていない)それぞれのパゴダまでとパゴダとパゴダを繋ぐ階段や小道は、御影石で飾られていた。
後で知ったことだが、この地では御影石も産出するそうだ。タウンクウェとは山(タウン)分ける(クウェ)と言う意味になる。それをシャン語で山(ルイン)分ける(コー)ロイコーとなるわけである。
イギリス統治時代に、シャン州は30数名の藩侯(ソーボワ)がそれぞれの領地を治めていた。ここカヤー州もソーボアがいて、ソーボアのお屋敷跡が、ホーヂィ僧院になっていた。
このお屋敷は1912年に創建され、1959年に、ソーボア制が廃止になると、 最後のソウボアの家族は海外に移住し、お屋敷は僧院に寄贈されて今日に至っている。
 
 館内に最後のソーボアとその妻の写真が残っていた。 大変な美男美女である。今その家族子孫達は、 どこの国でどのように暮らしているのだろうか?
その最後のソーボアの祖父が1895年建立したのがタウンクウェ・パゴダである。この州の名前にもなる記念すべきパゴダである。
カンボーザバンクと言う銀行がある。8.9年前よくテレビのCMで流れていたので、名前だけは知っていた。 このカンボーザこそシャン州国を表す言葉で、シャン州の州都タウンジーに、ソーボアの子弟が通うカンボーザ・スクールがあったそうである。
外国から教師を招き、生徒達は英語ですべての学課を学んでいたので、家庭ではシャン語、学校では英語、ビルマ語が一番できなかったそうである。
それと江戸の大名屋敷のように、それぞれのソーボア達は、領地のお屋敷の他にタウンジーにもそれぞれお屋敷を持っていたとガイドさんから聞いた。
シャン人は、タイ語や中国語も話せる人も多く(タイは昔シャムと呼ばれていた、これはシャンに同じで、もともと同じ民族と言われている)、上記にあるようにシャン語、ビルマ語、英語と語学にすぐれ、又商才があるな人が多いように見える。
シャン州やソーボアに興味がある方は、「あるシャン藩王女の個人史」とサブタイトルが付くネル・アダムス著「消え去った世界」文芸社をお読みになることを強く勧めたい。
50冊くらいミャンマー関係の本を読んだ事があるが、この本はもっとも感動した一冊になった。カヤー州の話なのに途中からシャン州の話になってしまった。重ねて御免。