5月17日に雨が降った。
その前にも空に暗雲が垂れ込めてきて、雨季が近づいてきてる兆候が濃くなって、ヤンゴン河の向こう側ドーボン地区やタケダ地区では、お湿り程度の雨が、13日14日にも降っていた。
しかし、この雨から雨季が始まったと言えるのは、5月17日からだと思う。
ジャーナルの記事によると、45日間以上38度の炎熱地獄が続いていた。平均温度なので中には40度を越す日もあったわけで、「エアコンと携帯電話は使わない主義」で、12年間ヤンゴンで暮らしてきたが、全身にアセモが噴出し、熱中症のような症状が出たので、とうとうエアコンの効いたホテル生活に入って1週間目に雨が降った。
多分今年2010年は、「猛暑の夏」(ミャンマーの夏は2月から5月)として、記憶されることだろう。あちこちで、熱中症で体の弱い人や病気の人、お年寄りなどが亡くなるニュースも聞いた。
「8月まで雨が降らない」と言うウワサがヤンゴンを駆け巡り、炎熱地獄に加えて絶望的な気分にさせられていた。結果的には1ヶ月遅れたものの、ちゃんと雨季は到来したのだ。しかし、ミャンマーの夏(暑季)から雨季への変換は、まるで舞台劇を見ているように、夏という季節が幕降ろし、次に幕が上がると雨季になっている。
これほど雨が降ってほしいと、雨季になる事をヤンゴン中の人が待ち望んだ年は近年なかったと思う。
今日の室温は28度。 雨が降って水力発電から供給される電力も復活し、停電も減ってきた。
まさに「恵みの雨」である。