この題名だけで内容が分かった方は、かなりの語学通だろう。
私はビルマ語を勉強する前は3年ほどタイ語を習っていた。
どちらにしても、さほど語学センスがあるわけでなく、
ミャンマーに住み着いて13年もたつので、タイ語はあらかた忘れてしまった。
タイにも半年ほど住んだことがあるので、その後ビルマ語を習いヤンゴンに住み着いた私に、日本の友人たちに、「ビルマ語とタイ語は似てるのか?」とよく聞かれた。
隣国同士ではあるが、ぜんぜん違う。
そんな時「日本の隣の韓国語と日本語は全く違うでしょう」というと、みんな結構納得してくれた。
タイ語も周辺国のラオスは、もともとの民族が近いのか共通語が多い、又カンボジア語もわりと発音などタイ語に近いように聞こえる。しかし、重複するがビルマ語とタイ語は全く違う。
文法的な語順で言うと、(タイ語と英語 )( ビルマ語と日本語)が同じになる。
それで、日本人にとっても、ミャンマー人にとっても、「発音」という
難題をひとまずおくと、習いやすい言語に属する。
表題の「かー」は、タイ語の女性語の語尾につく言葉。
返事も「かー」であるが、これが心地よいと言うか、幾分男性に
媚を売るような響きがある。多くの旅行者が「微笑の国タイ」として、
幻惑されるのは、タイ女性の甘い声とこの声調が一旦下がって上がってゆく
「かー」が、タイ語の最大の特徴のような気がする。
そこへ行くとミャンマーの女性は、美人度においてはタイ女性に負けず劣らず美しい。
しかしである、声においてはアルト、もっと低い声この国の言葉で「ヤウジャー《男》アタン《声》」
とよばれる、低くて太い男声の女性が実に多い。
そして、タイ語の「かー」にあたる、末尾語が「シン」である。
返事も、「シン」疑問だと「シン?」が しり上がりの発音になる。
タイ語の「カー」が、甘くやさしい響きに対して、
ビルマ語の「シン」は、きっぱり男性に媚ない響きがある。
タイ人が総てが、心優しい人ばかりでないことは、最近のバンコクの
無益な騒動を見れば、お分かりだと思うが、
まぁ 甘い言葉と甘い微笑みにだまされることなく、、、
ミャンマー女性の、きっぱりとした「シン」が、結構
気に入っている、此の頃の私である。