PYUという町

myanmar bus
マンダレー街道を北上し、パゴー管区の地方都市ピューに行って来た。観光旅行ではないが、バスで往復した。連れのミャンマー人が、ガソリン代の値上がりでバス代も上がっているので、汽車で行こうという。汽車はミ(火)ヤターという中国語の火車の訳語だと思われる。
バス代片道4500ks 汽車だと700ksだと言う。 しかし、外国人は汽車は30ドルである。これをksに換算すると、今のレイトでは4万ks、実にローカルの57倍の値段。結局ローカルも外国人も同額のバスにした。(中には外国人を乗せないバスもある)1週間前に出発間際に、奇病発生でキャンセルしたバスの旅、今回も少し風邪気味を懸念しつつも出発した。


奇病について書いておこう。右腕の間接と手首の間と、左足の足首に原因不明の腫れが出来て歩行にも痛みが伴う。体の中が暑いと「アナウ パウッデェ」とミャンマー人が言う。しかし、今は雨が降り続く時節柄、それ程気温は高くない。8月などはミャンマーより日本のほうがよぽど高温だったはず。原因は分からないが、抗生物質を注射してもらい2.3日で痛みは取れた。
降る続く雨の中、午前7時にタクシーでアウンミンガラ・バスセンターに着いた。タクシー代は長距離のバス代を上回る5000ks。それからが100台はあるかと思われるバスの中から、予約したバスを探し出すのに1時間以上も掛かってしまった。
同じバス会社なのに、バス置き場があちこちに分散していて、会社の人に聞いてもよく分からず、雨の中ウロウロしていて、最後は物売りの少年に聞いたら、正確な場所に案内してくれた。到着したバスの客、出発を待つ客に物を売る少年が、バスの動向を実によく知っていた。午前8時15分出発。 乗客は3分の1しか埋まっていない。やはり料金の値上げが響いているのか? 雨季でお客が少ない時期なのか?これほどお客が少ないバスに初めて乗った。
雨は降り続けている。冷房装置は故障して久しい。窓は上の部分だけ開放できる。しかし雨が振り込むので締め切っている。気分が悪い。風邪の症状が出てきた。体が悪寒で震え吐き気がするが、朝食も取っていないので胃液がこみ上げてくるばかり。過去10回くらいバス旅行をしているが、(最長時間はヤンゴンーマンダレーの14時間)最悪のバス旅行になった。パゴーで降りて引き返そう等とおもいつつ、2時間くらい走行してパゴーの先の町でバスは休憩を取った。普通長距離バスは2,3時間に1度軽食とトイレタイムの休憩がある。
そこで熱いコーヒーを飲んで、少し休憩したら。あら不思議悪寒も吐き気もなくなって、残り3時間ピューに午後2時に無事に到着した。ボーダー(全寮制の塾)に寄宿させている2名の子供(13歳と15歳)が2時間前から待っていたとか、雨も止んでいた。バスから降りると足首が痒い。 古い日本のバスを使っているミャンマーでは、座席にジャボウと呼ばれる南京虫がいるケースもあるとか。
過去10回のバス旅行中、4回くらいはバスが故障して途中修理タイムが2時間掛かったケースもあったが、友人の中には故障が直らず別のバスを会社が送ったものの、ヤンゴンからマンダレーまで丁度24時間掛かった人も過去にはいたので、バスが故障しなかったというだけでも、また途中で気分が急に良くなった事にも感謝である。

「PYUという町」への1件のフィードバック

  1. AGENT: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)
    真夜中だけメールやネットが出来る。
    だんだん 早き時間につながるようになって、本日が夜10時半にサーバーに繋がった。
    この文章は、2週間前に行ったPYUのことを書いていて、今日アップになっていたので驚いた。
    9月末から地方からのバスも制限されていたが、今は
    平常に戻っている。ヤンゴン市内も気持ち悪いくらいに
    平穏である。ただし夜間禁止令は夜10時から朝4時
    は、まだ解除されていない。

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