「2006年度アカデミー賞 雑感1」

「2006年度アカデミー賞 雑感1」 ミャンマーあれこれ
雑感2の方が早くにアップされてしまった。2006年度の映画賞である。
ネーピードウで2回目の開催。 出席したスター達はヤンゴンから車で8時間かけてやって来て、そうたくさんはホテルもないだろうにどうしているのだろうか? 控え室とかメイクのための部屋を用意されているのだろうか。


ミャンマーのテレビで唯一ライブ放送されるのがアカデミー賞授賞式。夕方5時半くらいから始まって、受賞者のスピーチが終了したのが夜11時半だった。なんと6時間もあった。最初から最後まで見届けた。
きっとものすごい視聴率だと思う。視聴者にとって受賞云々よりも出席しているモデル嬢や女優さんのファッションが一番の感心だと思う。
毎回ジャーナルや新聞、月刊誌などで各女優さんのメイクやファッションが紹介される。
白い衣装の上下で、「目力」メイク(口紅やチークはぐっと抑え気味のメイク)のタズィンが翌日発行のミャンマータイムに一番大きく紹介されていた。同じ白のエンドラジョーズィン(主演女優賞1回)が割を喰った形になった。
しかし、エンドラジョーズィンはいつも完璧に美しいです。彼女は本当にファッションと言うものが何であるか分かっている数少ない女優さんの一人です。
「血の絆」(日緬合作映画)にも出演しているアカデミーも1回受賞のミョータンダトンが、ZUZUというおカマのデザイナーのブランドのカラフルな衣装でやはり大きな扱いを受けていた。
若手ではファンションリーダーの、シャン人女優の(2007年東京に家族で旅行で行っている)のナンスーイェティーゾーがやはり注目を浴びていた。しかし、彼女の今回の化粧は、周りのミャンマー人も言っていたがやりすぎだと思う。若いからまだ許されるけど、、、ね。
またミャンマー女優の中で1番色気があるといわれているナワラッも、去年に引き続きマイデエ(かっこいい)ファッションで登場していた。、、がやはり去年のほうがドレスも髪型もうんと良かった。
彼女は演技力もあり今回は助演女優賞の有力な候補だったが選ばれなかった。ちょっと残念な落選だった。しかし、助演女優賞選に選らばれたメーティザーウの演技も文句の無いものだった。これでメーティーザウは、主演女優賞を3年前くらいに受賞しているので主演、助演の2冠に輝いたことになる。しかし、彼女のドレスはお世辞にもセンスがいいとは言えない。田舎のファンには受けるデザインだけど。大きな花の刺繍かな? いかにも中国というデザイン。ハリウッドならワーストドレッサーに名前が上がるだろう。
今注目のモデル モウヘンコウは、胸元から上が黒、下が赤いビーズ(もしくはスパンコール)のドレス(中国製と見た)で来ていたが。ドレスも彼女に似合ってないし、髪形もよくなかった。彼女はものすごくカッコいい時とダメな時の落差が激しい。
若手美人女優のティンザーウィンジョー、厚化粧でファッショナブルのナンスーイェティーゾーと並んで負けないのはこの人くらいのものだろう。正統派の美人である。ピンクのドレスも似合っていたが、ミャンマーの化粧は衣装と同じ色の口紅をするのだが、ピンクのリップは彼女には似合っていないと思う。しかし、美人だ。
ほとんど映画に出てないのにこんな華々しい席には顔を出す、ヤダナーキンは去年のドレスの方が良かった。去年2回目の主演女優賞を獲得した歌手でもあるトンエンドラボーは、金茶のエレガント刺繍ドレスで、姉が有名な宝石商なので今年も胸元に大きなダイヤのネックレスだった。
ソーミャナンダーのドレスも、あんな薄手の妖精のようなドレスは細身の人に許されるデザインなんですね。パーパーウィンキンも髪型も古風だし、ドレスも暑苦しくて全然よくなかったし。後ジンジンゾーミンが、ブルーのコンタクトレンズにあわせて、髪飾りドレス、首飾りの色合わせが美しかった。
今ひとつメジャーになれないスーパントゥラー、人によってはミャンマーで一番美人と言う人もいる。私も大好きな女優さんで、今回は薄緑のヒスイ色のバックに合わせたドレス品がいい。細いウエストに大きな瞳も美しかったです。(鼻を整形したと言う噂)
3,4年前まで競争相手がいないほど人気女優だったテテモウは出席していなかったようだ。
毎回全く無名の受賞者がいる。今回は助演男優賞のポーチョウがそれに当たる。この授賞式ではじめて知った俳優さんだった。HIVに冒されている男性との結婚を控えている妹に、思い直すように兄として精一杯の説得をする演技に対して贈られた。受賞のスピーチも好感がもてた。「全く思いもよらない受賞に、今戸惑っています、、、」本当に町を歩いていても誰も気が付か無いだろうと言うくらい普通の青年である。
以上がアカデミー授賞式観戦の雑感1で、主演賞の2名についてはまた続きを書くつもり。