カヤー州ルインコー(ロイコー)2 少数民族 (2)

ミャンマー全土の少数民族は、130とも135族とも言われています。私が実際に会って確認した民族は、25種族くらいです。
シャン州のラショーなどの朝市に行くと、たくさんの少数民族に出会えます。又、チャイントンやカローなどでは、少数民族の村を歩くトレッキングなどもあります。
パダウン族(首長族)
話は、先日行ったカヤー州のロイコーに戻って。友人から「もっとロイコーのことを書いてほしい。ロンリープラネットにも載っていないので、貴重だよ」とメールが来たので、少数民族パダウン族の村に行った事を書いてみよう。村の名前はサンポン村といい、ロイコーの中心から15分くらいで到着。その先は入域規制地区で、外国人はロイコーまでの許可を取っていても入れない。
写真の女性2名は50代から60歳代で、20から25連ある金色の(ブロンズ製)の首輪をはめている。寝るときも体をい洗う時もはずさないらしい。首輪と首の間に手を入れて器用に首を洗うと説明してくれた。5歳から首輪をつけ始め、最初は3連とか5連とか、大人になるにつれて首輪の数が増えてゆく。
ガイドさんとパダウン族(首長族)の女性
ガイドさんとパダウン族(首長族)の女性
家には15歳のかわいらしい少女もいたが、この子は首輪をしていなかったし、この2名の女性を含み8名だけが首輪をしているらしい。ガイドさんが、「ありがとうございました」と言って、3名に2000KSづつ上手に撮影代を支払ってくれた。(写真は2名だが、3名撮影させてもらったので)


カヤー族
カヤー州というくらいだから、カヤー族についてである。 実は初めてカヤー族に会ったわけだが、特別容姿に特徴があるわけではないし、ロイコーの町にある入場料2ドルの博物館で、カヤー族の歴史を見ることにした。
ミャンマーの少数民族中人口が多い民族は、だいたい州名にもなっている。カチン族カチン州、シャン族シャン州などがそれである。カレン族はヤンゴンにもたくさんすんでいて、女性は容姿端麗な人が多く、看護婦さんの中に多く見られる。クリスチャンも多い。 日本語表記はカレンと書くけれど、実際にミャンマー人の発音では、カインと言っている。
カレン族は、はっきりした歴史は分らないが、相当古くからタイやミャンマーに住む民族で、スゴーカレン ポーカレン カレンニー 首長族のパダウン族も後で述べるパオー族も含まれる。 長い時間の中で話す言葉や習慣なども異なった一派を形成している。
博物館の表記によると、1951年に、カレンニー族をカヤー族と名称を改めたと書いてあった。

パオー族の巻きタバコを吸うおじさん
パオー族の巻きタバコを吸うおじさん
12月4日紹介の僧院の中のコーイン( 小坊主)の中で、カヤー族はこの2名だけ
12月4日紹介の僧院の中のコーイン( 小坊主)の中で、カヤー族はこの2名だけ
パオー族 
ガイドをしてくれた、ナンカインピューさんは、(名前のナンの部分がMsにあたる。その習慣はシャン族に同じ)は、パオー人でした。少数民族でも小中学校でビルマ語を学ぶ。 家ではパオー語。
タウンジー大学で英語を学んだそうだ。ヤンゴンに出てきて、3ヶ月間だけ日本語も勉強したそうだが、ガイドできるほどには上達しなかったと言っていた。私とは終始ビルマ語で話したが、本来英語ガイドである。
パオー族も、カレン族の一派で、黒い民族服にタオルの様なものを男女とも頭に巻いている。ガイドのナンカインピューさんの親戚のパオー族が、ヘーホーからロイコーの間の村にたくさん住んでいて、途中で従兄弟の家やおばあさんの家で休憩して、お茶やお菓子をご馳走になった。
これらの村では、唐辛子やニンニクの栽培に加えて、蜂蜜や梨などが名産だそうだ。このパオー族のおじさんの写真は、5,6年前にシャン州のカックー遺跡で撮影したもの。