新郎の姉のマ・ユーが、ヘヤーとメーキャップを担当。見違えるほどきれいだった。
新郎の離婚した両親との写真
20歳の新郎 21歳の村の小学校の先生の新婦。美男美女のカップル。
村はずれに古いパゴダがあった。その塀の上に小さな人形が数体置かれていた。ナンか鄙びた人形でかわいらしい。
イェチーの隣町、ガテインチャウンの町にあった中国寺院。道教なのか? 大きな布袋さん(禅僧)の金の像があった。その足をさすって願い事をすれば、叶うそうだ、、、どう見ても仏教でない。米の集積、外国への出荷を牛耳っていたのは、今も昔も中華系の人達である。
結婚式は午前9時から11時までなので、それまで隣町のガタインチャウンに車で行った。中国寺に案内された。道教の寺のようである。布袋さん(本当は禅の僧らしいが)の大きな金の像があった。
何でもこの像の足の指に触ると、願い事が叶うとか? 現世ご利益、中国商人がいかにも好みそうな布袋像であった。
英国統治時代以前のエーヤワディの平野は多くはジャングルだったと聞いたことがある。それを開墾し耕地にして、この平野はミャンマーでも有数の一大稲作地帯に成長した。
米の集積、そして海外への貿易は当時中国系の商人が牛耳っていたので、その財を成した中国人が、この寺も建立したのだろう。さて、19日村の結婚式当日である。平日だというのに、大勢の人がお祝いに駆け付けていた。
前日から、親戚や近所のおばさんたちが料理の準備をして、全て手作りのもてなしである。
会場では1名カメラマンを呼んでいたようで、大型カメラで撮影している人がいた。私も3台カメラを持ってきていたので、たくさん撮影したが、新郎新婦の撮影で思うことがあった。
まずは新婦の両親との撮影、父親があまりに若いので、父親は亡くなってお兄さんかな?と思っていると、サルが小さな声で「2番目の父親」とささやいた。
母親より10歳は若そうである。母親も日々美しく成長していく娘と若い夫に焼き持ちしていたかもしれないし、新婦の娘さんも、そんな息苦しさから離れたくて、結婚を急いだのかもしれないと勝手に想像していた。
一方、新郎の方は彼は、大学が通信大学なので、1年に2ヶ月ほど大学で集中講義を受ければ単位がもらえるので、10ヶ月は姉の美容院で美容師の見習いをやっていた。線の細い見るからに優男なので、近所の美容院のお姉ちゃんが、猛アタックして駆け落ち事件を引き起こしたことがあるのだ。
田舎から出てきた母親と教師をしている姉に村に連れ戻されて、都会で変な女に引っかかるくらいだったら、若すぎるけど村一番の娘さんとの結婚を勧めたようだ。
そして、新郎の両親との写真。左の母親と右の小柄なカレン族の父親は、十数年前に離婚していて、この日も同じ会場にいながら、口を利くこともなかった。父親母親ともに再婚はしていない。
この日の早朝、6時くらいに起きたので父親とお茶を飲みながら少し話をした。
なんと58歳で同じ年だった。
そして、「何で離婚したのか?」と聞いてみた。
「う~ん ジャービー」とだけ父親は答えた。
つまり、理由はいわずに「もうずいぶん前のことだ」と。
しかし、父親はヤンゴンに出て一人で黙々と働きながら、仕送りを続け、長女は学校の教師、次女は美容院の経営、そして迎えた一人息子の結婚式である。
そして、去年、イェチーに家まで購入している。立派だと思う。
ウチのスタッフでも親が離婚しているケースを3件ほど知っているが、子供2,3人置いて父親が、別の女性と再婚して、残していった家族には1ksの援助もしてないケースばかりだったので、ひとしおこの父親は責任感が強くすばらしいと思った。
結婚式も無事に終了し、父親の家においていた荷物など車に積んで、ヤンゴンに戻る時、父親が「ぜひ、もう1度遊びに来てください」と古い友達に言うように、しみじみ言ってくれたのが嬉しくて、今本当にヤンゴンに戻ってきて、なぜかもう一度行ってみたいという余韻が残っている。夜ものすごく冷えて寒かった。
サルは寒すぎて眠れなかったとか。
私は、靴下を履いたまま寝た。
早朝 家の前の木立にリスの親子。家の中に猫の親子。
澄んだ空気の中、ゆったりと時は流れて、とても豊かな生活だと感じた。
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あけましておめでとうございます。今年もミャンマー事情などの楽しいブログを待ってま。短い滞在なのにすごく人間観察がおもしろいです。今年の正月は40年ぶりに京都平安神宮に参拝、智恩院、円山公園、八坂神社、先斗町、四条河原町と散策してきました。京都美術館近くのうどん屋が旨くて人気があり2時間待ちが普通、それで朝一番に並んで食べてきました。
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おめでとうございます。
しかし、ミャンマーは4月が新年なんでわりと普通の日々です。
「田舎の結婚式」は、1,2と同時にG&Gに送っていたんですが、2の方が年を越してアップされて、、、
実は、昨日もうちに来ている大工の棟梁の長女の結婚式に行ってきました。これも手つくりの結婚式で、味がありました。
30過ぎてやっとかたづいた娘に親も安心してたようです。