Photo by ミッジマ-ニュース
今年より誕生しましたエアーカンボーザ(Air Kanbawza)航空はもう一機の飛行機を増やして、7月の上旬でミッチナー(Myitkyina)とコッタウン(Kawthaung)へ運航する予定です。飛行機はATR-72-500で72席となります。
また、今年中に飛行機を2機増やして、モンユア、ホンマリン、プタオ、カレー、ラショー、チャイントン、タンドウェ、シットウエへ運航するプランです。
投稿者: Golden Garden Tour
シンビューブウェ(得度式)に招かれて(4)
会場は村人でいっぱい。明け方まで延々とサインワインの演奏は続く。
得度式の次なるハイライトは、サインワイン(伝統音楽の楽団)である。 近隣の村からも村人が続々と主催者の家の庭に集まってきていた。ニ昼夜、夕方から演奏が始まり明け方まで演奏と、ハタと呼ばれるコメディアンの掛け合い漫才が、会場を爆笑の渦にしていた。
ミャンマーの伝統音楽の楽団サインワイン。ワインには取り囲むという意味がある。打楽器中心の楽団である。
今回の楽団は、2つの楽団がニ交代で演奏していた。学校が休みの時期(3月から5月いっぱい)なので、団員の子供だろうか12歳と10歳の兄弟が太鼓を受け持って、手馴れた手つきで演奏していた。
ジャッパタンの芸人通で出会ったテテモーさん。19歳の芸人さん。叔母が有名な女芸人で, その叔母さんの元12歳から修行しているとか。素顔も可愛い。
楽団の中心は、サインと呼ばれる円形の囲いの中に演奏者が座り、大きな物から順に19個もの太鼓が円形の内側に付けられていて、この楽器が楽団をリードしてゆく。今回の演奏者は、歌も歌えてハタとの掛け合い漫才もやり、何よりハンサムだったので、村の娘さん達にものすごく人気があった。
しかし、2007年の村には、このサインワインに加えて、ミンタミーと呼ばれる、女性の芸人さんが歌って踊って、ハタとの絡みも上手にこなして、村中の人が熱狂的に盛り上がっていた。
この地方の中心都市のジャッパタンには、芸人通りと呼ばれる場所があって、こんな祭りのためのサインワインや男芸人や女芸人の、芸能プロの事務所が並んでいる通りがあった。
テテモウさんの舞踏。歌も良し、踊り良し、愛嬌もあった。
2007年の時は、得度式の2日前にこの通りに私も一緒について、女芸人を捜しに行ったのだ。なんか少しすれた感じの女性が多い中で、19歳のテテモーという芸人さんが、とても感じが良かったので、2日間の契約を結んで村に来てもらった。
歌良し、踊り良し、姿良し、そして性格もいい人だった。主催者の(うちのスタッフの)両親から、いい人を選んでくれたと感謝された。こうして、二日間の得度式の最後は、王子様の剃髪である。頭を坊主にしてお寺に入り1週間から10日間、見習い沙弥(しゃみ)として修行に励むのである。
アライバルビザ(査証)再開のお知らせです。
これまでミャンマー入国する時に取得できるアライバルビザ(査証)について、事前の申請が必要であった旧制度アライバルビザは、本日から再開すると、UMTA(Union of Myanmar Travel Association)より発表されました。
旧制度ですので、2週間前までにホテル観光省でビザの申請を行います。観光省の次は入管へ続いて申請することになります。そして、最後に出てくるビザの証明書をそれぞれの航空会社やお客様の手元へ送付することになります。
詳しくは弊社 gg@yangon.jpまでお問合せ下さい。
文化財で保護するヤンゴンのパゴダ
ミャンマーの各地方に色々な歴史深い建物やパゴダなどはたくさんありますが、しっかり保護されてないのもたくさんあります。これからは考古局と文化庁の管理でヤンゴン管区の16箇所のパゴダを文化財として保護する予定です。
保護されたパゴダなどは100年以上で、伝統的な技術も持っているため、文化財と定められました。
保護の印も置かれるようです。
以下は保護されましたパゴダのリストです。
1.シュエダゴンパゴダ (Shwedagon Pagoda)
2.ガーテェッジーパゴダ (Ngar Htet Gyi Pagoda)
3.チャウッテェッジーパゴダ (Chauk Htet Gyi Pagoda)
4.スーレーパゴダ (Sule Pagoda)
5.シュエボンプィンパゴダ (Shwe Phone Pwint Pagoda)
6.チャイデェーエッパゴダ (Kyaik Day Up Pagoda)
7.コ―テェッジーパゴダ (Koe Htet Gyi Pagoda)
8.チャイカサンパゴダ (Kyaik Kasan Pagoda)
9.チャイカロパゴダ (Kyaik kaloe Pagoda)
10.チャイカレッパゴダ (Kyaik Kale Pagoda)
11.チャイワィパゴダ (Kyaik Wine Pagoda)
12.水上パゴダ (Kyaik Maw Wun Pagoda)
13.パーダ・サンドゥシンパゴダ (Parda Sandaw Pagoda)
14.チャイカゥッパゴダ (Kyaik Kaut Pagoda)
15.マゥンティーパゴダ (Maung Tee Zaydi)
16. シュウエサンドパゴダ (Shwe Sandaw Pagoda)
ヤンゴンの市内や市外のパゴダで、観光客があまり行かれてないパゴダも入っています。
火炎樹では無く、鳳凰木
タンリン地区、チャイカウパゴダ通りのセインパン(鳳凰木)
セインパン(ダイヤモンドの花という意味になる)の季節である。ティンジャン(水祭り)の後くらいから花が咲き始め、雨季に入ってもしばらく美しい花を咲かせている。花の色は赤 それも紅の真紅、ややオレンジがかった赤、黄色に近いオレンジなど数種類ある。
ミャンマーに関するどの本にも、このセインパンを火炎樹と記してある。しかし、火炎樹の花は、1つ1つが大きくその花の形が「火炎」の形態なので火炎樹と呼ばれている所以である。
セインパン(ダイヤモンドの花という意味になる)
私も6,7年前までは、この木を火炎樹と信じて疑わなかった。日本から70歳過ぎの活花の先生が来緬されて、この木が鳳凰木だと教えてくれた。
そういえば、日本に住んでいる時近くの公園に「火炎樹」と書かれた木があり、1つ1つの花が大きくセイパンとは明らかに違う種類であった事を、思い出した。
縄文火炎土器」
火炎に関して、こんな記事を読んだ事がある。縄文式土器の「火炎土器」と呼ばれる炎が燃え立つようなデザインの、縄文人の豪快なエネルギーを感じる土器も、最近はこれは水しぶき、海水の渦巻き模様、水炎のデザインではないかと、しかし、水煙土器と名称が変わったとは聞いていない。
シンビューブウェ(得度式)に招かれて(3)
得度式のハイライトはの一つは、得度式の主役の男の子が、王子様の扮装でお寺へ詣でる儀式だ。村中の人が、特に小さな女の子、妙齢の女性が正装してお寺に続く道を練り歩きます。今回、体がすごく小さなお婆ちゃんが、家の前に座り込んでこの華やかな行列をずうと見ていたのがすごく興味を引いた。 このお婆ちゃんは若くて着飾った娘時代の事を思い出しながら見ていたのかもしれない。
2007年のレーヂ村では牛車を飾り立てて、そこに王子様の男の子や女神に扮した女の子が乗っていたが、今年のジョーピンタ村では、10数頭のきれいな馬に乗って村を練り歩きお寺まで進んでいった。
割合近いバガンなのど馬車に使っている馬は、ミャンマー産の小柄な馬だが、この村の得度式で見た馬は、たぶん外国産の(アラブとかサラブレットといった)
馬だと思う。姿も美しく、何よりも大人しいので王子を乗せて優雅に行進していた。
メディアコーナー
ヤンゴン市内ではいろいろと変わっていますが、先日に気がつきましたのはメディアコーナーというブーツです。スーレー中心部にも出てあり、ダウンタウンエリアでは29箇所に置かれているようです。メディアコーナーということで、聞いて見たら、ジャーナル、雑誌、本などが中心で売られています。また、電話のSIMカード、CDも売るようで、文房具も買えます。
シンビューブウェ(得度式)に招かれて(2)
6人いる妹の上から4人。美人姉妹である。ミャンマー版「細雪」だと思った。
ジャッパタンから東のレーヂ村は、水が豊富で水田が広がり村全体が豊かだった。しかし、2月で寒かった。
2007年12月 レーヂ村出身のスタッフの「弟」の得度式。6人妹がいる中の下の2人の妹は、ナッタミー(女神)の扮装で。
休憩所のレストラン 5,6軒並んでいるが、PIONEERという店が一番人気だった。
今回年老いた村長が是非来てくれと、マレーシアから戻った息子が,うちに伝言を伝えに来たので、これは行かねばなるまいと、体調はあまり良くなかったものの、バスで村に向うことにした。
バスの目的地はマグウェ管区のジャッパタンという町である。そこから村まで、オートバイで40分ほど。(ジャッパタンは、かなり大きな町で、ミャンマーの中で15大都市に入るのではないかと思う。)
2007年の12月に、やはり別のスタッフの弟の得度式に出席したことがある。そのレーヂ村は、今回のジョピンター村と、ジャッパタンを挟んで東と北の位置関係にあたる。東のレーヂ村は水が豊富で稲作で村は豊かだった。この3年前と今回の得度式と比較しながら筆を進めてゆこうと思う。
まずは、飛行機も鉄道も無い地域なので、長距離バスで行く事になる。ジャッパタンまで前回の旅では、3回の休憩を挟み13時間掛かったのに、今回は、なんと新しいハイウェーが完成していて、9時間で到着した。途中の休憩レストランも、アメリカ映画を見ているような、モダンな造りになっている。
発光ダイオードの照明が輝き、噴水や彫刻。カラフルなユニフォーム姿で、闊達に働くスタッフ達。 正直、かなり驚いた。
しかし、大型レストランの一隅に、ウィスキーやビールを売るコーナーがあって、ハイウェーの休憩所にアルコール販売とは、日本ではちょっと考えられないことである。車を運転する人が飲むわけには行かないだろうし、バス旅行で、車内に酔っ払いがいるのは不愉快な事である。
実際帰りのバスで、後部座席に5,6人の若者が車中でウィスキーを飲み続け、怪気炎をあげて大声で歌ったり騒いで、非常に不愉快だった。
満開のパダウッ
シンビューブウェ(得度式)に招かれて(1)
霊山 タウンカラッ ポパー山の中の信仰を集める山である。火山の噴火で吹き飛んできた山と言われている。37体あるナッ神信仰の総本山と言われている。
ミャンマーの中央乾燥地帯に位置する遺跡の都市パガン。その近くにポッパー山(霊山)がある。
今回私が得度式に招かれて行ったジョーピンタ村は、そのポッパー山から車で1時間の、人口1000人弱の村である。多くの若者がマレーシアに出稼ぎに行ったり、ヤンゴンやその近郊の都市に働きに出ている人も多いので、実際の村の人口はもっと少ないと思える。
村の経済は、それら村から出て働いている人達の送金と、乾燥地帯で降雨量が少なく米作は全く無いが、ゴマやピーナツ、そして椰子の実で作るタニイェといわれる甘い菓子が、近くの町のジャッパタン・タニイェとして出荷されている。
まず得度式とは何ぞや? ミャンマー語でシンビューブウェといわれている。ブウェとは祭りを意味する。男の子が7,8歳くらいになると、髪の毛をそり寺の見習い沙弥(しゃみ)として、十戒を守りだいたい1週間程度仏門に帰依する。早い話が子供の出家である。
シュンビューブウェ 男の子が前列 女の子は後列。あくまでもシュンビューブウェは、男の子が主役。女の子は、お寺に行かないが、ミャンマーの宗教は、仏をナッ神がサポートするという構図があるので、女の子はナッタミー(女神)の扮装で、シンビューブウェに参加している。
しかし、日本の七五三的な意味合いもある。 仏陀が修行に入る前は、苦労知らずの王子であった事を受けて、沙弥になる前に、王子様の衣装をつけ盛大に着飾ってお祝いする儀式を、シンビューブウェ(得度式)と言う。
親達も、この仏に息子を献上する事によって、より大きな功徳を受けるといわれている。そして立派な得度式を行う事が、立派な親の義務とされている。